本業務は、半ノ木池のため池堤体において、老朽化により漏水が発生しているため、堤体の漏水防止対策の実施設計を行った。設計に先立ち、現地調査、現地測量、路線測量及びボーリング調査を行い、堤体の形状及び地質の状況を把握した。調査結果より浸潤線の検討を行い、堤体の変状及び漏水原因を推定した。推定した原因に対し、漏水対策の工法を3案立案し、比較検討の結果、経済性と施工性より堤体グラウト工法とした。また、堤体の安定計算の結果、地震時における安定性が満足されていない断面があったため、耐震対策工法として2案立案し、比較検討の結果、経済性と施工性より地盤改良とした。